No.119
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春の惑い 小城之春 |
| ★★★★ |
| 監督:田壮壮 出演:胡靖[金凡] 呉軍 辛柏青 |
田監督が「青い凧」以来、10年の「臥薪嘗胆」の時を経てメガホンをとったのは、48年に公開された映画のリメイク。オリジナルを見ていないので比較はできないのですが、彼がこのテーマを選んだ必然性はなんとなくわかります。奇しくももらったパンフで姜文とのインタビューに答えていますが、これなら政府からのチェックも通る、という打算が多分にあったようです。とはいえ、田壮壮ここにあり!と存在感をアピールするとても芸術性の高い、作品です。姜文が襟を正したい気分になった、と表現していたけど、そんな感じ。
物語はナレーションもなく、静かに物語は進みます。古い蘇州の街(テロップではロケ先が烏鎮となっていた)の旧家が舞台で、登場人物はたった5人とすごくシンプルな構成です。なによりもヒロイン・玉紋に今は見ることができない、はなかげな所作の美しさを感じます。だからこそその彼女が感情をぶつけるシーンが際だちます(ちょっと恐ろしくもある)。次々とチャイナドレスで登場する玉紋をみながら、「花様年華」を思い出しました。さすがにカメラが同じ人ですからね。一歩間違えれば退屈で前時代的な作品になるところだったかもしれない。そうならなかったのは優秀なスタッフ、田監督の映画に対する美学ゆえでしょうか。とにかく復活をお祝いします。
ところで田監督を、「でん・そうそう」って紹介するの、ちょっと違和感があります。チャン・イーモウ、チェンガイコーみたいに、ティエン・チョワンチョワンでもいい気が・・・。それと、志沈役のシン・バイチン。「北京舞台王子」と言われているらしいけど、「この顔、どっかで見たよな」ってずっと考えていました。チーン♪「君は1000%」のカルロス・トシキだっ!
2003年5/10 bunkamura ル・シネマで公開
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